ブスブス刺して修理

朝、食事の席で今日子供らが予防接種を受けに行く日だということを知る。日記を更新しないうちに既に三歳になってしまった上の子(日記を更新しないうちに下の子も生まれた)は、インフルエンザとなんとかで2本注射を打つのだというのだけれど、本人はさして怖がるわけでもなく「ブスブスって刺して、そしたらバンソコ(絆創膏)で修理するんだよ」と、どちらかというと楽しみにしているように思えるようなことを言っている。
ちなみに下の子も1本なにかを打つという。姉と弟で計3本、ということになる。つまり突然出てきた「下の子」は男の子だ。生まれて約5ヶ月、最近ようやく自由に寝返りが出来るようになってきた。

公園行く

朝、チャーハン、みそ汁、漬物など。昼前のおやつに子供はどうぶつビスケット、自分はせんべいを食べる。昼過ぎ、焼いたベーコン、いんげん、バターをたくさん塗ったトースト2枚とコーヒーで昼食。おやつのせいか眠気のせいか、子供は食事も適当な感じでなんだか眠そうにしていて、昨日外で遊べていない分今日公園に行きたかったので、食事の後にすぐに行くのと昼寝をしてから行くのとどちらがいいか義母と協議したところ、昼寝をしてから出かけるほうを選んだとして、思いがけず昼寝の時間が長びいて出かけるのが夕方近くになってしまうと5時で閉まってしまう芝生の広場であまりたくさん遊べないかもしれないから、今から行って遊べるだけ遊んだら寝るだろうし、そのほうがいいだろうということになり、靴下と靴を履かせて家を出る。
芝生の公園で子供は誰かがあげている凧を追いかけて上を見ながら歩いていったり、小川に石や小枝を投げて覗き込んだり、植栽の木になっている赤い実をひたすらもいだり、石のベンチに登ったり降りたり、いろいろ遊んでいていたら夕方、意外にがっつり遊ぶ日となる。公園の閉園案内のアナウンスが流れ始めるころ、子供の尻から異臭がすることに気づいたのをきっかけに家に帰ることにして子供を抱きかかえる。臭いを連れて帰宅しておむつ替え。

散髪、公園行かず

昼前、車で妻を駅まで送る。ついでに新聞屋に包丁研ぎと靴のかかとの修理を頼んで、米屋で米を8キロ買ってから、駅に向かう妻と別れて床屋に入る。散髪中は今日も熟睡、いかがでしょうかと聞かれるので「いいと思います」と答えて終了。車に乗って家に帰る。
夕方前、昼寝をしていた子供がおきて遊びはじめたので、公園の芝生で遊ぼうと思って靴下と靴を履かせて玄関を出たところでポツリポツリ雨が降り始めているのに気づいて家に入る。

子をかかえなにやら匂う朝の庭

朝、子供に指を握られてそのままひかれて玄関まで。上がり框ぎりぎりのところで立ち止まって「ん、ん」と言いながら外を指差すので「外に連れて行け」の要求だと理解して、玄関に降りて靴を履き、振り返って抱きかかえようと手をひろげると子供はキャッキャした感じで笑顔で飛び込んでくるので落とさないように受け止める。
玄関から外に出たところでなにかが匂う気がしてふと前を見ると、門から玄関までの通り道にある金木犀にオレンジ色の花が咲いている。少し見て、匂わせてから、ポストに新聞を取りにいく。

バーバー居間

夜、家族の許可を得て、居間のソファーを布団のようにして寝ている子供の前髪を、眉上数センチのところで一直線になるようにそろえてカット。顔についた短い毛をセロテープの裏でペタペタと取り除きながら、ひととおり切りそろえたところで最後の仕上げを妻にやってもらって、カット完了。いっこうに目を覚まさない子供は散髪前と同じ顔でただ寝ているだけなのに、その寝顔に面白くないタイミングが一秒もない。

最近の家の夜

夜、帰宅して入浴後、布団で寝ている子供を見つけてそろそろと近づいていく。添い寝をしながらごく近い距離まで顔を近づけてみたところで寝返りを打った子供の手が自分の顔に当たり、その感覚で子供が目を覚ます。はじめは目を開けたり閉じたりしながら「うふん、うふん」と言っていたくせに、そのうち目をパッチリ開けて、目の前にいるのが自分だと気づいた途端に猛烈な勢いで泣き始めてしまう。先に休んでいた義母も下に降りてくる。自分より少しあとに帰ってきて、入れ替わりで風呂に入り始めていたところを泣き声を聞いて慌てて出てきた妻に抱かれると、子供はすぐに泣くのを止めたので、自分は夕飯を温めるために台所へ移動する。

地面からあたまを出すとかたくなる

夜中近く、寝る時間になったので歯を磨いて布団の敷いてある部屋に入ると、先に入っていた妻が暗いままの部屋の布団の上で赤ん坊に顔を近づけてなにかをしている。近づいてみると妻はぐっすり寝ている赤ん坊の閉じた唇を自分の人差し指でこじ開けながら赤ん坊の口の中を触っていて、それが面白いようで小さい声で笑っている。実の母親の指とはいえ、口の中に指を突っ込まれるのは不快なようで、赤ん坊は眠りながらも体をよじって抵抗するのだけれど、それでも妻はやめることなく吐き出された指で再び唇をこじ開けて、下の歯ぐきのあたりを執拗に触りながらクスクスと笑うのをやめようとしない。