子をかかえなにやら匂う朝の庭

朝、子供に指を握られてそのままひかれて玄関まで。上がり框ぎりぎりのところで立ち止まって「ん、ん」と言いながら外を指差すので「外に連れて行け」の要求だと理解して、玄関に降りて靴を履き、振り返って抱きかかえようと手をひろげると子供はキャッキャした感じで笑顔で飛び込んでくるので落とさないように受け止める。
玄関から外に出たところでなにかが匂う気がしてふと前を見ると、門から玄関までの通り道にある金木犀にオレンジ色の花が咲いている。少し見て、匂わせてから、ポストに新聞を取りにいく。