アントクアリウム

アリ活動中


地下鉄に乗っていて、リクルートのフリーペーパー「R25」の中吊り広告に「アントクアリウム*1」の文字をみつける。
アントクアリウムといえば、昨年末に原美術館ミュージアムショップで購入したものが好きな人の家にあり、今そこでは5匹のアリが飼われていて、僕もたまに行ったときに見せてもらう。「飼う」といっても世話することといえば、たまに空気を入れ替えるくらいのことだから、これは飼われているというか、いる、ということになるだろうか。好きな人曰く「最近みんなサボり気味」で、確かに劇的に進められていた巣穴掘りは近頃停滞していて、これが一時的なものか、あるいはこれで一応完成なのかを僕は知らない。それはアリのみぞ知るところで、もしかしたらアリすらそれを知らない。場合によってはアリには「知る」すらないかもしれない。そういうふうにぼんやり眺める。
フリーペーパーの記事がどんな内容なのかはまだ読んでいないけれど、これは本当にいいので、見つけた人は騙されたと思って買ったらいい。ただ僕のほうには騙すつもりはないので、騙されたという人がいたら、それは言い掛かりだ。
そう言いながら「買ってはいけない」もある。以前、渋谷のPARCOで売られているのを見た、アリも一緒にパックされているやつ、あれは「無し」だ。あれは今でもあんなふうに売られているだろうか。「アリ入り」というとんでもないパッケージは「買った人がすぐ始められるように」という売り手の親切からくるサービスなのかもしれないが、それは間違っていると思う。実際何匹かはパックの中でひっくり返っていて、僕には死んでいるように見えた。そもそもアリをつかまえに出掛けることすら面倒な人や忙しい人が買ったとして、果たしてアントクアリウムを楽しむ余裕があるのかという点で疑問を感じる。
お買い求めの際は、是非自分でアリを捕まえてみてほしい。
友人が教えてくれたのだけれど、こういう酔狂な人*2もいる。