柿の種

柿の種


柿の種をこたつの角にそって並べてみる。並べながらじっくり眺めていても「あ、これってよく見たらひとつひとつみんな違う。なんだか人間みたい」なんてことは思わない。柿の種は柿の種。というかこれは柿の種ですらなく「おかき」であって、もち米の菓子、おやつだ。
ずいぶん前にある友人が僕を指して「こいつの部屋には必ず柿の種がある」と言っていたことを思い出した。確かに当時の僕はファミリーパックの柿ピーを常に買い足し、ストックしていた。今はもうそんなことはしていないけど、柿の種はいまだに僕の定番おやつであり続けていて、最近の好みはピーナッツなしの「柿の種」。小分けに包装された柿の種がみかんネットに入って売られているのを、となりのスーパーでこの頃よく買う。
並べ終わった柿の種を眺めていて、思ったことは「柿の種って実はあんまり本物の柿の種に似てないんだ」ということ。お茶を入れて食べよう。