でかい風呂

夜、部屋に戻ってから着替えてまた外出。自転車をこいで「ちょっと離れたうちのでかい風呂」こと銭湯に行く。「自転車で10分」は「ごく近所」とは言い難い微妙な距離だけれど、帰り道のポカポカを想像すれば、行きの寒い夜道も苦にならない。げた箱はいつもだいたい14番、フランス人のアンリと一緒。番台に小銭を置いて中へ入る。番台越しの女湯はいつも見えそうで絶対見えない。脱衣所のロッカーはいつもだいたい奥の方、ガラス越しに湯船が見えるところ。ガラス越しにオッサンがたくさん。全裸になって自分もそれに混じる。頭と体をよく洗ってから、大きな風呂につかる。声は出さない。首までつかって伸びをする。高い天井を見上げながら、たまにプカプカ浮かぶ。おろっ、ちいさい503も気持ちよさげに浮かんでいるではないか。
土曜日に引き続き、この一週間で二度目のでかい風呂。贅沢。