夢捜査体験

お昼過ぎ、朝食兼昼食をとったあと、少し読書。ガムを二粒噛みながら、このあいだ買った本を読みはじめたのだけれど、今日読んでいたところがおそろしく読みにくい(おそらく意図的にそう書かれた)文章で、気がついたら単に活字を目で追っているだけになっていたりするのでまた何行分か戻ったりして、そうやってなんとか意味を掴んでいたのだけれども、それがあまりに読みづらい文章である上に食後の満腹感も手伝って、ぼんやりしてきた。気持ちいいといえば気持ちいい、気持ち悪いといえばそうでもない、そんなぼんやりした状態で本を読んでいたのだけれど、ふと気がつくと僕は待ち合わせ場所の場所に居て、人を待っていた。ひとりはもう来ていて、その人と一緒にあとからやって来るはずのもうひとりの人を僕は待っていた。あとからやって来るもうひとりの人の姿はまだ見えないものの、その人は僕らがいる場所のすぐ近くまで来ていて、しかしながら正確な場所がわからないためにたどり着けないでいることを僕はなぜか知っていた。「だったら電話して詳しい場所を教えてあげればいいや」と思ったのだけれど、その人の連絡先の電話番号がどうにも思い出せなくて困ってしまい、よくよく考えてみたら僕はその「もうひとりの人」が誰であるかを実は知らないのだった。そしてまたふと気がついて、字ずらをなめただけで意味を掴み損ねた文章を、すこし戻って読み直したりした。
つまりは読書をしつつ半寝の状態で、活字を目で追いながら同時に夢を見ていたということだったようで、あとになって意識がはっきりした頃に「そんなことってあるんか」と改めて驚いた。