ふたたびそのちいさい手

東の空 6:41

朝目が覚めて起き抜けになんとなくそのまま部屋を出る。東の空に太陽が昇っているところで、その東の空から雲のすじというか流れがすっと西のほうまで続いている。部屋に戻って簡単に掃除。その後二度寝
昼前に仕事場にいって確認や作業。そこにいるあいだじゅう、どうにも鼻水が止まらない。我慢していたがティッシュの箱が空になってしまったところであきらめて帰ることにする。
お土産用に御茶ノ水の小川軒にレイズン・ウィッチを買いに行くものの既に売り切れ。そこから歩いていけそうだったので先週行った近江屋洋菓子店に今週もまた行ってみると、レーズンヴィスキーという名前で同じようなお菓子を売っていたのでそれを買う。必要があってたくさん買ったのだけれども、そういう買い方をするのがなんとなく大人的な感じがしてちょっとうれしい。
夕方、電車に乗って保谷へ。このあいだ引き取れなかった写真を取りにいくついで、近くに住んでいる友達夫婦とその赤ん坊のところへ匙屋さんの匙を届けに行く。
駅についたところで空腹がしんどくなってきたため、焼き鳥を4本買ってそれ食べながら友達の家に向かう。今日は奥さんの妹さんも遊びにきていて、居間でおしゃべり。ちょうど旦那さんもサッカーから帰ってきて、おしゃべりしていたら、なんとなく流れで夕食をご馳走になる。
赤ん坊は、このあいだ見た時よりも少しだけスマートになった感じ。そしてこのあいだよりもずいぶんたくさん声を出す。夕食後にテレビを見ていたら、赤ん坊がまるで言葉をしゃべるような抑揚でひたすら声を出し続けている時間があって、「あー」とか「うー」とか「ぐじゅー」とか言葉にならないその声にお母さんがいちいち相づちをうつと、本当に会話をしているような絶妙な間で赤ん坊がまた声を出すのだった。それはとてもいいやりとりで、それが見られてとてもよかった。帰り際に赤ん坊に匙を手渡すと、握りながらぶんぶん振り回したあとにポイと投げ捨てる。褒めるべきか諌めるべきか、少し考えた。
本来の目的であった写真は、受け取ってみると現像されていたのはたった3枚のピンボケ写真だけで、それ以外は完全な失敗だったらしく現像もしてもらえていなかった。