記憶の記憶

庭の紫陽花(バラ目アジサイ科)

昼、起床してブルーベリーとクリームチーズのサンドイッチ。気持ち悪いといいながら仕事に出掛けていく妻を見送ってベランダに布団を干す。
午後、床屋へ。散髪中ずっと居眠りしてしまうのは、疲れているのもあるけれど、結局気持ちがいいからだということにあらためて気がついた。
床屋の隣のパン屋でパンを買い、駅のホームで電車を待っているあいだにそれを食べながら、誰かが日記でなんとかっていう新しい言葉を考えていたな、ということを思い出したのだけれど、それがいったい誰の日記だったのか、なんという言葉だったのか、肝心なところが全然思い出せないのでモヤモヤしていたら、二つ目のパンを取り出して食べはじめたあたりでなんとなく思い出してきて、それから最終的には誰の日記だったのかも、どんな言葉だったのかもきちんと思い出せたのだけれど「誰の」とか「どんな」とかそういう具体的な記憶に先行してある「何かを感じた」という体験そのものの記憶から、あらためてその記憶のディティールを組み立て直した今の感じがなんとなく面白く思えて、食べ終わったパンの袋をカバンにしまいながらそのことや豆乳のことや刑事の張込み食のことなど、いろいろ考えたりする。
電車で新宿まで出て寸法直しを頼んでいた洋服を受け取りまたすぐに電車に乗って家に帰る。
夜、義姉が大阪から4人分のシュウマイ弁当をぶら下げてやってくる。居間でテレビを見ながらお菓子を食べて、夜中前に妻が義母と一緒に帰って来たところで弁当を食べて、そのあとに妻と義母が持ってきたケーキをジャンケンで勝った人から選んで食べる。