西に約400キロメートル

朝、いただきもののピタにたくさんの野菜とスモークササミをはさんで食べる。仕度をして外出。おしゃれ倶楽部(クリーニング屋)に寄ってからバスに乗り、駅から電車で横浜へ。高島屋の地下の華正楼でお土産用の肉まんとあんまんを二個ずつ買って、再び電車で新横浜まで行き、11時06分発の新幹線のぞみ号に乗り込む。
新横浜で降りはじめていた雨も小田原を過ぎたあたりで降り止んで、それからずっといい天気。遠くに見える太平洋やその手前の東海工業地域の工場群や通り過ぎる富士川、大井川、天竜川などの車窓の景色を眺めながら、買っておいた崎陽軒のしゅうまい弁当で昼食。乗り馴れない新幹線であるからなおのこと、びゅんびゅんうしろにすっ飛んで行く車窓の景色をぼんやり眺めているのが面白い。さっきまで海岸沿いを走っていたと思ったら、いつの間にか山の中を走っていて、鋭角の屋根をつけた民家が多いなと思ったあたりがおそらく関ヶ原だったのだと思う。新幹線はとても速い。
昼過ぎ、新大阪に到着。堂島川沿いのホテルの部屋にいったん荷物を置いてから、地下鉄で堺筋本町の義姉夫婦宅へ。午後から夜まで、テレビを見たりお茶を飲んだりネコと遊んだり遊んでもらったりしながら、お喋りしつつソファでダラダラ。
夜、外出。京橋あたりへ出掛けて行って4人でもつ鍋。ビールをいただきながら具材の追加もどんどんして、最後にそばと雑炊もちゃんとして、満腹で満足。席を立って階段を下りたら義兄がいつの間にか支払いを済ませてくれていて、ガムまでくれた。
飲食店と風俗店が交互に並ぶ通りを通って車を停めていた駐車場まで戻る途中で前を歩いていた妻が突然ズリッと横すべり。足下にはなにかレシートらしき紙切れが上に添えられた犬のウンコが妻のスニーカーのかかとのかたちでつぶれている。笑う3人に囲まれてひとり半べその妻は靴を拭きながら拭いたティッシュをどんどんこちらに手渡してくるので、ティッシュの妻がつまんでいたところをなるべくはずさないようにつまみながらそれを受け取る。縁起もの。