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昼前に外出して電車で移動。昼過ぎに下北沢。南口商店街の靴屋や服屋やレコード屋などをひととおり冷やかしてから、北口に移動して昼食に一龍でもやしラーメンと餃子。満足。時間になったので下北沢から井の頭線に乗ったらそれは急行で目的の駅を通り過ぎて、一気に渋谷まで行ってしまう。戻って駒場東大前駅で下車。改札に向かってホームを歩きながら「僕は東大生ではありませんので」と誰にするでもない言い訳がなぜか脳内から聞こえてくる。この駅で降りたのはこれが初めて。土地勘もなく目的地がわからなくなってしまったため駅周辺から電話をかけて、近くに来ているはずの友達を呼び出してみると、商店街通りのずっと向こうから手足を大きくバタバタとさせながら走ってくる友達の姿が見えて、それがだんだん近づいてくる。友達の着ているコートの鮮やかな緑色が曇り空で灰色がかった商店街のなかで一層鮮やかさを増している。挨拶して合流。歩いて劇場に向かう途中で不意に雪が降ってきて、すれ違った中年が「雪が降ってきたねぇ」と独りごとを言うのを聞く。雪はほんの一瞬ですぐにやんで、目的地である劇場もすぐそばであった。
駒場アゴラ劇場で劇団サンプル(http://www.samplenet.org/)の『伝記』を鑑賞。だいたいずっと面白がって目の前で起こる人たちのやりとりを見ていられたから、また久しぶりにほかの舞台も観てみたいなあと思いつつ、予想外の出会いにはしゃぎ過ぎる友達とともに満足しながら外に出る。
散歩がてら東京大学の構内に入ったところで梅の花がもうずいぶん咲いているのを見つけて「そんな季節だっけか」と思って、そういえばまだ自分はお正月のような気分でいることに気がつく。結局東大のキャンパスはたいして面白いこともなく、渋谷に移動して駅前の喫茶店でお喋りをして、用事があるという友達と駅前で別れて少し買い物をしてから帰路につく。