態度

突然の雨がようやくあがる。
空の低いところを暗い灰色の雲、それよりも少し高い空を白い雲が流れていく。
灰色の雲は流れがはやく刻々とかたちを変えながら流れていく。
そうして何層かに重なった雲の向こうに、ところどころ空の青色が見える。
雲の流れるのにつれ、空の部分がたくさん見えたりまったく見えなくなったりする。
またほかのところに見えたりする。
こんな時の空のに受ける印象はだいたいにおいて肯定的で、
場合によっては感動的づすらある。
僕としては、その感動よりもそう感じてしまう僕のこころの働きのほうが面白い。
あと、ついでに言うなら空への評価について、
実際空はなんにもしてない。ただずっと空として「あった」だけ。
そんな空の態度ったらうらやましい。