なにかホリック

すこし土が足りない

朝7時半に起きて風呂、8時半に外出。風邪のせいもあるだろうけど、やっぱり埼玉は東京よりも少し寒い気がした。電車を降りたところで咳払いをしたらものすごい痰が出てきた。あまりの大きさに少しうれしくなり、口の中でころころ転がして遊んだ。そのあとすぐにティッシュに出したものの、やはり気になり、わざわざティッシュを開いて見た。しかし目で見るそれは別段面白いものではなかく、なるほどそういうものが確かにあってそのひとつが大きな痰であることを知った。得をした。
11時半に用事は済んだので、電車で東京へ戻る。12時半に近所の歯医者に着く。精算の際、受付の人はなぜか片足だけサンダルを脱いで、椅子の上に乗せていた。のせた足で椅子をキコキコしていた。すごくだらしない片足と、真面目な顔での真剣な対応。何も言えず次回の診察の予約をした。「自分を俯瞰する視点が見事に欠けている」好例を見た。得をした。
2時に帰宅。ベランダでバジルを植える為のプランターを準備した。種はまだ買っていないので今日は準備のみ。種は来週末に蒔く予定。そのあと休めばいいのに部屋の掃除をはじめてしまい、はじめてみたら本棚からあふれている本などをいい加減どうにかしたくなってきて、再び外出。商店街に行って棚をふたつ買う。「持っ帰れますか?」と聞いたら「大丈夫です」と店員は言い、取っ手を付けるから呼ぶまで店内で待つようにも言われる。準備が出来たようで呼ばれて行くと「結構重いですよ、気をつけてください」と店員が言う。持った途端にズシンと来る重さ。それから思ったよりもデカイ。週末の午後、人で込みあう商店街を、180センチの長さの段ボールをぶら下げて歩く。絶対邪魔。そしてなにしろ重い。時々地面に下ろして反対の手で持つ。そしてまたすぐに辛くなって地面に下ろして逆の手に持ち替える。繰り返す度にその間隔が短くなっていって、ようやく部屋に付く頃には握力は限界。風邪ひいてるのに汗もかいた。棚は自分で持って帰るならひとつが限界、ということを体で学んだ。得をした。
4時帰宅。さっそく本棚を組み立てはじめ、そのあと夢中で部屋の本の整理をしてしまった。気がつけば夜9時過ぎ、部屋はきれいに片づいたものの、頭がぼんやりして、熱はまだ下がらない。今、こうしてキーボードをタイプしながら、何度も指がつりそうになっている。
いつも以上にぼんやりした頭で深く考えずに行動していた結果が、今ここある。その結果の中にはいいこともわるいこともあるから、こういう中途半端な体調不良に対して、どのように振る舞うべきか、これでまたまたわからなくなった。ひとまず今日はもう寝ようと思う。