いまだに暗い風呂場

芽ジル

調べてみたら、風呂場の電球が切れてから既にひと月以上が経っていた。無いなら無いでどうにかなるもの。暗い風呂場にもずいぶん慣れた。影響があるとしたらヒゲの剃り残しが増えたくらい。「スイッチを押しても電気はつかない」ということがこの風呂場の日常。目下の楽しみは、この暗い風呂場にいつ新しい電球をつけるかで、電球をつけたらきっと、風呂場が明るいというあまりに普通すぎることも新鮮に思えるだろうな、などと考えながら、この際だからもう少しこのままにしておこうと思った。ただし廊下(玄関)の電気をつける機会は確実に増えていて、節電という観点からみたら、その効果の程は疑問だ。