十五夜の日の散歩

午後、外出。代々木公園へ行く。先週も行ったけど今週も行く。用事は特にないけど今週も行く。駅の方で買ったピタサンドとなんとかチキンを公園に持ち込み、売店で買ったビールとともにベンチで食事。昼間のビールは好き嫌いというより癖みたいなものかもしれない。全然なくてもいいのだけれど、なんとなくそこに落ち着いてしまう。最近そんな癖がついてきた。
食後は音楽を聴きながら「フットバッグ」をやっている人たちのことをずっと眺めていた。以前ペプシのおまけに付いていたやつを触ったことはあったけれど、このスポーツのあるべき姿を観たのは初めて。とにかく動きが面白くて、足もとにあると思っていたバックをいつの間にか見失っていたり、見失ったと思ったそばからひゅっと出てきたりする。スポーツというよりジャグリングに近くて、これが観ていて全然飽きなかった。とにかくずっと観ていた。
日が暮れる前に公園を出て移動。駅前の喫茶店に入り、勉強する人の横で居眠り。「気づいたら隣の人がさっきと違っている」というのが2回あったくらいに寝た。
帰り道、上を見たら東のほうに月が見えた。満月。商店街のパン屋でタルトケーキとスイートポテトを買い、いつものコーヒー屋で豆を買う。今日は「ブレンドNo.2」。部屋に帰ってから早速コーヒーを淹れ、皿に並べたケーキとともにベランダの辺りにちょっと置く。略式というかインチキだけど、これをもって今日の十五夜のお供えとして、コーヒーが冷めないうちにさっさと食べた。