よく磨く

朝、目が覚めると窓の外が暗い。時計を見るとまだ5時過ぎ。なんとなくそのまま起きる。月曜日は缶と瓶の回収日なので、部屋にたまっているそれらを集めて下のゴミ置き場に持っていく。雨なので洗濯は今日はしない。することもないのでシャワーを浴びて、浴びながら風呂場の汚れがちょっと気になる。
この部屋の風呂場(兼便所)が汚れているのは今日改めて気づいたことではなくて、前々からなんとなく判っていたのだけれど、といって自分で嫌になるほどでもなく、その汚れている状態を無理矢理見ないことにして放置しなければならない程には汚れているとは思っていなかった。そしてなにより、この部屋の風呂場(兼便所)は今年の2月くらいに電球がきれて以来ずっと暗いままで、もしかしたら本当はものすごく汚れているのかもしれないけれど、よく見えないから実際のところは僕もよく知らない。
とにかく今朝は突然風呂場(兼便所)の汚れが気になってしまって、頭と体を洗ったあと、そのまま全裸で風呂掃除をはじめる。「ちょっとキレイにしてみようかしら」のつもりが、結局1時間近くかけていろいろなところを磨く。
浴槽から便器まで風呂場(兼便所)をひととおり磨いて、洗剤をシャワーで洗い流して、そのまま自分ももう一度シャワーを浴びて終了。なんとなく風呂場(兼便所)のクリーム色が全体的に明るくなった感じがするけれど、本当にキレイになったかどうかは、電気がつかないのでよく判らない。
ひと仕事終えて部屋に戻ってもまだ朝。やることはもう特にない。