北斎展 東京国立博物館・平成館

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会場に入った瞬間、見物人の多さにスイッチが入る。入るというか切れるというか、頭は完全に「今日はいいや」「また来よう」で、そうなると富嶽三十六景も重要文化財ももう完全に他人事。壁に展示された作品とその手前にあるたくさんの人の後頭部を見ながらスタスタ歩いていたら、あっという間に出口に着いてしまったので、会場の外で本を読んで待つ。
結局きちんと見たのは二三点。自分はいいけど、一緒に行ってくれた人には悪いことをしたかもしれない。かわりに平常展はよく見て帰る。