芸術

継承と変奏とハイテンション

早朝、布団の中で目を覚ました赤ん坊が顔の前で両方の手を合わせて触っている。どうやら赤ん坊は「手」というものを発見したらしい。彼女にはそれが「手」という認識はないのだろうけれども。 朝、起床してひとりで外出。バスと電車で都心へ向かい、昼過ぎに…

特別展「対決−巨匠たちの日本美術」東京国立博物館

「対決」という枠組みを与えて二人の人物を取り上げるのは見た目にもわかり易くて扱い易そう。中には全然対決してない二人とかもいた気がするけれど、テレビの格闘技中継を観るような感じで次々に新しい対決が紹介されていくのでテンポよく観られて面白い。

伊勢克也「家 家」ギャラリー福果

昼前、外出。バスに乗り遅れて駅まで歩く。電車に乗って神保町へ。 http://www18.ocn.ne.jp/~fukka/ 飾られて並べられた作品たちや白い壁の刷毛のあとや窓の外に並べられた鉢植えやすぐ下の路地を歩いている人の頭を眺めながら、いろいろな家とそこに住む人…

動いていればなにかが見えてくる

布団で横になっている妻を残してひとりで外出して、昼過ぎに表参道の青山ブックセンターへ。 トイレに行ってから「日本シリーズ 第一選 “りす×柴崎”」のトークショウをいろんな意味で面白く聞く。手元のノートに残った自分のメモはトークが始まって10分くら…

生きていることは動いていること

昼前、国立へ。駅前で友達と待ち合わせてから匙屋へ向かう。ストーブの置かれた店内に展示されたいくつかの作品を眺めながら、これがいいとかこれは少し違うとか、前に見たあれがよかったけど今日はないなとか、勝手なことをあれこれ考える。結局今日は目当…

TDCBCCKSCET

午前中、病院に出掛ける妻と一緒に外出。途中で別れて表参道へ。青山ブックセンターでTDC×BCCKSのトークショー。トークがはじまるまでのあいだに会場に積まれたプリントブックを眺めていたら思わず何冊も手に取ってしまったのだけれど、持ち合わせが少…

鎌倉に向かう靴はアディダスの黒い

午前中、外出。友部正人の歌を聴きながら電車に乗って鎌倉へ向かう。15分くらい遅刻して駅に到着。西口のRONDINOを覗いてみたら友達らしき人の後ろ姿が見えたので、入って挨拶。席に座ってブレンドを注文してから貸していた本とDVDを受け取って、かわりに持…

遊園地再生事業団#16 本公演「ニュータウン入口 または私はいかにして心配するのをやめニュータウンを愛し土地の購入をきめたか」作・演出 宮沢章夫

いいなあと思うのは、この本公演の前に見たリーディング公演や準備公演を経て今日の本公演に至るその過程を通してひとつの舞台が出来上がっていく様子を見ることができるということで、さらにWEB上のノートが公演と公演の間の改稿や公演中の日々の判断という…

「伊藤豊雄 建築|新しいリアル」展 神奈川県立近代美術館 葉山

http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2007/toyoito/index.html

遊園地再生事業団#16 準備公演「ニュータウン入口 または私はいかにして心配するのをやめニュータウンを愛し土地の購入をきめたか」作・演出 宮沢章夫

http://u-ench.com/newtown/index.html

小袋をもらって投げる

昼、外出。バスと電車で桜木町まで。第6回かながわ戯曲賞最優秀作品・ドラマリーディング公演『廻罠(わたみ)』を観に行く。

「活版再生展」世田谷文化情報生活センター 生活工房

http://www.setagaya-ac.or.jp/ldc/modules/events/event_detail.php?id=98

遊園地再生事業団#16 リーディング公演「ニュータウン入口」作・演出 宮沢章夫

http://u-ench.com/newtown/index.html 見終わって最初に思ったのは「あんまりよくわかんなかったな」ということだったけれど「わかんなかった」のと「つまらなかった」は全然違うことで、わからなくても面白いと感じられることというか面白い部分はたくさん…

「日本美術が笑う」展・「笑い展」 森美術館

http://www.mori.art.museum/contents/smile/index.html http://www.mori.art.museum/contents/laughter/index.html

岡本七太郎による「ハチミツと極東と美術」展 オオタファインアーツ

http://www.otafinearts.com/

「八谷和彦─OpenSky 2.0」展 NTTインターコミュニケーション・センター

http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2006/OpenSky/index_j.html 実物というのはやはり目の前にするとなにか感じるというか「あぁ」と思うことがある。それでもそれがモニターやスクリーンで流れる映像の中で飛んでいるものと同じものであるということをきち…

牧野伊三夫個展「身のまわりのことなど」HB Gallery

http://www.hbc.ne.jp/hbg/index.html 絵を描く時間、絵の中にある時間、絵を見る時間。いろいろな時間。

くねくねし第六回公演「洗濯鬼逃げた」中野・劇場MOMO

http://www.kunekuneshi.com/ なにより手も届きそうな近さで生身の体がぐいぐい動きながら言葉を一生懸命喋っているのが面白い。また、それまで舞台の上でちゃんと動いていたというか操られていたというか制御されていた役者の身体が、どうにも制御がきかな…

オールド・ロッテン・ピロティーズ Act.2 「やわらかい旅」プーク人形劇場

http://www.kunekuneshi.com/orp/

池田学 展「景色」MIZUMA ART GALLERY

http://www.mizuma-art.co.jp/_archive/200609_ikeda_j.html

章夫の日曜日(アキオサンデー)

昼前、外出。電車を乗り継いで横浜、桜木町へ。途中道に迷いつつ、神奈川県立青少年センターへ。演劇資料室の前で少しだけ立ち話をして妻から頼まれた手紙を届ける。おつかいを無事済ませたあとは再び電車に乗って神奈川県民ホールへ向かう。県民ホールには…

「匙と小さな盆」展 ギャラリーKAI

http://www.gallerykai.com/kikaku/sajiya2006/sajiya2006.htm 入り口を入ってそうそうズラリ並んだ匙が見えたので、迎えてくれた匙屋さんに、開口一番「がんばりましたね」と思わず言う。失礼。「がんばりましたよ」と言われる。この間お会いした時のことを…

佐藤雅彦×岩井俊雄「表現することの原点、そして未来」紀伊国屋ホール

佐藤さんは、投げかけられた言葉の意味を理解しきれなかったり納得しきれなかったりすると沈黙して相づちすらうたない。そしてどこかを見つめたまま動かない。丁寧な人。

さかいあつし他「おもちゃ展」ギャラリーワッツ

http://www.wa2.jp/

オラファー エリアソン「影の光」原美術館

http://www.haramuseum.or.jp/generalTop.html ふらりと軽い気持ちで行ってみたら思いのほか人が多くてびびった。 2階の奥の部屋が面白くてしばらくいた。ふと自分の手を見ると、それはもう自分の手とは思えないほど、違うものに見える。

『タナカカツキのタナカタナ夫展』ラフォーレミュージアム

http://www.lapnet.jp/event_info/lm/index.html 面白いな。マムにあやされようと、クルクルの真下に行ったら、遠くでキレイなおねえさん(たぶん監視の方)がほほ笑み顔でこっち見てた。そのあたりを気にしてしまうところがまだまだオトナ。 いちばんの凝視…

くねくねし第四回公演「プレタとポルテのくねくねオートクチュール」三軒茶屋 Studio Theater SPARK-1

http://www.kunekuneshi.com/ いったん部屋に戻り、朝修理に出していた自転車を受け取り、そのまま三軒茶屋へ。おかしかったギアの調子もすこぶるよくて、夜の住宅街をスイスイ進む。 面白い。そして近い。変に「カッコいい話」とかがないから、無防備に笑え…

横浜トリエンナーレ2005

http://www.yokohama2005.jp/ 昼ごろ山下公園に到着。入場口から本展会場まで続くダニエル・ビュランの三角旗がのっけから予想外に面白い。数千はあるだろう小さな旗が港に吹く風に吹かれてリズムを刻む。バタバタバタバタバタバタバタバタ。とにかくずっと…

伊勢克也「家について」gallery福果

http://www18.ocn.ne.jp/~fukka/ 部屋の中央の床にはちいさなバラ色の家々。部屋の入り口のほうから見ると昼間。ぐるっと回って部屋の奥のほうから見ると午後。そこでしゃがんで見ると夕暮れ前。セットされた照明のおかげで、見る方向や目線の高さによって街…

逢坂卓郎展「GROUND」ポーラ ミュージアム アネックス

http://www.pola-ma.jp/schedule/pop0511_01.html 暗転した小部屋の中で明滅する光は、変換装置によって視覚化された地中からのガンマ線とのこと。なんのことやらさっぱりだけれど「普段は見えないものを別のかたちで今見ている」というのは面白い。 でも面…