深夜、布団にて月見

今は深夜1時から4時頃が見頃

夜中、食事やらテレビやらがひととおり済んだところで風呂に入ることにする。今日はなぜだか音楽を聴きながら風呂に入りたい気分になった。心に余裕があったのかもしれないし、そうでないかもしれない。部屋で音楽を流しつつ、風呂場の扉を開けたままにしておく。
この部屋の風呂場は便所も兼ねていて、浴槽はあるけど洗い場がない。せっかくかけた音楽はシャワーの水音に消されてほとんどなにも聞こえてこなかったけれど、おかげで部屋の窓が湿気でくもって曇りガラスになっていた。なんとなくやっておかねばならないような気がして、くもったガラス窓に指で落書き。男の子だからハートとかは描かない。ミミズを描いたらすぐ飽きた。
部屋の空気を入れ替えるために曇った窓を開けてみたところで、目の前の空に月。少し歪んだ月がいくつかの星を従えて隣のマンションの上の空に浮かんでいる。満月まではもう少しといったところ。しばらくそのまま窓を開けておいて、ベランダの影が暗い部屋のホットカーペットに映っているのを布団の中から眺めたりする。