高尾山登山初詣

高尾山頂から西を眺める

午後、高尾山へ。駅に着くと見知った顔があったので声をかけて話していたら、自分たちも後ろから見知った顔に声をかけられた。そこに集まった総勢4名が今日の登山メンバーであることをその場で知る。はじめてお会いする人もいたので挨拶して山に向かう。
集まった中の一人の驚くほどの軽装ぶりを、残り三人で「ありえん」と指摘していたが、登山道を歩きはじめると、体が暖まってきて意外に暑い。防寒具として装備していた手袋が、続いてマフラーがうっとうしくなってきて歩きながら外す。
山の中腹にてサル園を発見。あまり期待せずに入ったものの、マイクを使ってサルのガイドをしている係の人の話を面白く聞く。サル山の中に立ちながら観客に向かって説明しつつ、時折足もとのサルに向かって小さい声で語りかける。その言葉がことごとくサルへの愛情を感じさせる。結局その回を最後まで聞いて、サル園をあとにする。
山頂近くの薬王院に詣でる。参拝のあとおみくじを引くと「八十八」といい数字。期待して受け取るおみくじは「凶」とあり、荒波のなか岩場に乗り上げた舟の絵が描かれていた。絵の下にはあらゆる分野に関するよくない内容が書いてあり逆にすがすがしい。友達のおみくじを覗けば、その人も「凶」。「凶もありなんではないか」と妙に安心して、山頂へ向かう。
山頂へ。展望台的なところから、遠くまで連なる山々の向こうにこれから沈んでいかんとする夕暮れ前の太陽を見る。雲間から差す太陽の光が、むこう側から山の稜線を浮かび上がらせて、なんだかキレイ。満足して下山。
駅前のそば屋にてとろろそば大盛り。冷えた体に甘めの汁と温かい蕎麦がとにかくおいしい。酒を飲んでるわけでもないのにみんなの顔がポッと赤らむ。
帰り道、都心に戻る電車の中で、目の前に座った外国人観光客たちがいろいろなお菓子をボリボリ食べていたのを思い出す。なんだか同じようなことがしたくなり、コンビニでお菓子を何種類も買って、部屋で食べる。