生後8ヶ月

午後、バスと電車で保谷へ。友達のところへ遊びに行く。
生後8ヶ月というその家の子供は、まだ一緒に遊ぶというほどのことは出来ないというか、こちらに対して終始警戒するような、不思議なものを見るような、そんな眼差しを向けてくるのだけれど、本をびりびり破いたり、転がるわっぱをひたすら追いかけて部屋の中を這いずり回ったり、足を突っ張った不自然な姿勢で静止していたりするのを眺めていると、ほんとうにまったく飽きない。
そんな子供を眺めながらその母親とぽつぽつ話をすると、子供を真ん中に据えたその母親の生活と、そうでない自分の生活とでは生活のテンションやリズムや時間の捉え方みたいなものがあたりまえだけれど違うことがとてもよく判る。そして今日のように、特に用事もなく遊びに行ってそんな馴染みのない生活に少しだけまぜてもらうと、なんとなく自分にもそういうまだ知らない生活の一端をなんとなく感じられるような気がして、新鮮で面白い。
夕方、友人宅を辞去。母親に抱えられた子供に玄関先でさようならを言うと、じっとこちらを見てこたえる、というかこたえてくれない。その子と心通わすにはもう少し時間がかかりそうだけれどまだ諦めない。
深夜、電車で大和へ。夜食にかまぼこほうれん草納豆そばを食べる。食べたあと、こたつに入っていたらいつの間にか寝てしまう。布団に入りなおして就寝。