こどもらと

父と娘

朝、起床。朝食にバナナトーストなど。
午前中、来客。いとこ家族が二組、線香をあげにやってくる。家の中に子供らがわらわら。ケーキを食べおわった子供らはさっそく外に出てなにか遊びを始める。そのうち家の中でも遊びはじめて、ばっちり親に叱られる。
外に出て、自転車を自分の体形になるべくあうよう調整をしてもらっているあいだ、家の中では洋服の試着大会と本棚の整理。小学5年生の男子が持って帰るという本を見てみるとなかなか渋いチョイスだったので、自分のカバンに入っていた養老猛の対談集『学問のなんとか』もついでに渡す。
昼、自分だけ片方の家族にくっついて外出。小学5年の兄と小学3年の妹の兄妹。一昨日のお葬式の時にはわんわん泣いている妹と、泣くのを我慢する兄の姿は見ていたものの、きちんと話をするどころか挨拶もろくにしていなかったのだけれど、なぜか妙になついてくる。
車で移動、国分のサティで昼食。そばをご馳走になる。目の前に座った兄妹の兄のほうは明後日どこかのスーパーで開催されるというムシキングの大会の組み合わせ抽選会に連れていってもらいたいようで、食事のあいだずっと「宿題もやります」「手伝いもやります」「遅刻もしません」などと「いい子」をアピールするものの「調子のいいことばかりいうな」と父親に一蹴されて、その後必死に懇願するものの「これからのおこないによる」と、ついに確約をもらうことは出来なかったのだけれど、そのやりとりが見ていてとてもおもしろい。向こうに座った妹のほうは、メロンソーダを飲んで緑色になったベロをおもしろがって何度もみせてくれたりする。
その後、お父さんと二人で自転車屋へ。乗せてきた自転車をバラして東京に送ってもらう手配をする。昨日のことを話した時に「フレンチバルブで苦労した」などと言っていたのを覚えてくれていたのか、新しい空気入れをいただく。車で連れてきてもらった上に贈り物とはなんだか申し訳ないのだけれど、くれるというのであり難くいただく。
その後自転車やから自宅前まで行ってみたもののお母さんと兄妹はまだ戻っていないようなので、そのまま近所の城山公園へ連れていってもらう。高台にある展望台(大人100円)から南を向くと錦江湾桜島、北を向くと霧島の山々が一望できる。見れば見るほどおもしろい地形。展望台の上からいろいろな方角を見ながら、鹿児島の素晴らしさを30分くらい語ってもらう。車でふもとへ降り勧められるまま家にお邪魔してアイスをご馳走になる。アイスを食べているあいだはずっと小学5年生の兄のほうが持っているムシキングのコレクションを見せながら技の説明をしてくれて、そのあとは魚釣りのような携帯ゲームをやらせてくれる。その子の持っているのは赤い機械で、もうひとつ、それと対になった青い機械があるらしく「お兄ちゃんが買うなら青がいいよ」「僕は青を勧めるよ」とアドバイスもくれる。その後お茶もいただき、おみやげにまんじゅうもいただく。
夕方、車で送ってもらうことになり、外へ出てお別れをして車に乗ると、後部座席には既に妹が乗り込んでいて一緒に行くという。途中、海辺に寄り道しながら帖佐へ向かい、病院の前で一日別行動だったこちらの家族らと合流。みんなで墓場へ行ってお参りをしたあと、いとこ親子とはお別れして、自分たちも家に帰る。
夜、近所の船津温泉に行って温泉につかり、家に帰ってビール。夕飯に親戚がくれたというステーキ肉を焼いて食べる。こわくて値段は聞けないらしいのだけれど本当においしい。
思いがけずいろいろなところへ行き、いただいてばかりいた一日。ビールのせいか、結局そのまま居間で寝てしまい、夜中に布団へ移動、就寝。