彼岸の中日

また庭で勝手に花が咲く

午前中、妻と外出。埼玉へ向かう。昼過ぎ実家に到着。まだ誰も来ていない。
午後から叔母らが続々と集まってくる。「また背が伸びたんじゃない?」と、いつもの質問を今日も言われるが、ここ10年、自分の身長は変わってはいない。ひとつ下の従兄弟もひさしぶりにやって来る。自分のひとつ下ということは彼もなかなかいい年頃だと思うのだけれど、自分のよく知る彼は、昔よく一緒に遊んでいた頃の彼であり、それは若干太めの彼であり、小さなぼろぼろの布切れをなにをするにも手放せなかった彼であるから、目の前にいてずいぶん精悍な顔つきになっている彼が真面目な話をしているのを見ると、なんだか変な感じがする。
テーブルに並んだぼたもち、漬け物、煮物、寿司などを囲んで昼食。出かけていた父親も帰って来たところで改めて挨拶、ふたりで「よろしくお願いします」と言う。
夕方、墓参り。墓はなくなったひとが入るところだけれど、本当にそれが必要なのはそこに参る僕らにとってであると、行くたびに思う。来年にはこの墓もすこし手を入れてきれいにするつもりという。帰りに鐘をひとつ撞く。
夜、皆が帰ったあとに両親と会議。11月のことがまた少し決まる。残った料理で夕飯を済ませ、駅まで送ってもらって電車で帰る。深夜に帰宅。