父の還暦を祝う

荒れ庭にいつの間にやら花の咲く

昼、外出。新宿で携帯電話の機種変更手続き。終わった頃に妻と合流、電車に乗って実家へ移動。
夕方、実家到着。昼間に届いていたという大きなダンボールの梱包をほどいて自転車を取り出す。還暦にちなんで選んだ真っ赤な自転車は自分と妻と兄からの贈り物で、自分が使っていた中古の自転車を持ってきたものだと思っていた父親は「あれあれすげえなあ」という感じで新品でピカピカでしかも真っ赤な自転車に驚いている。日が暮れかけた家の庭で乗り馴れない自転車を少しフラフラさせながら乗り回す父親は少し恥ずかしそうな顔をしている。
母親も息子らが父親の還暦にそんな贈り物を用意していたことに驚きながら、それ以上にその自転車を贈るにあたって兄弟同士でコミュニケーションを取り合っていたことが信じられないようで、確かにそう言われてみれば今まででは考えられないことかもしれない。とはいえ、ものすごくひさしぶりでも話してみればやっぱり兄で、思ったよりも自然に話が出来たのは、やはりそれが兄だからなんだろうと思う。