子供どもの日

バラック

午前中、起床。妻がお土産に買ってきてくれた横川駅の峠の釜飯をたべる。
昼前に出発。昼過ぎに実家に到着。家に着くと昔バラックと呼んでいた納屋というか農機具置き場というかいまは車庫として使っている2階建ての建物が屋根と骨組みだけの状態になっていて、そういえば前に来た時にそのうちこの建物を少し動かそうと思っているということを親が言っていたことを思い出したのだけれど、このむきだしになったバラックの姿は生まれてはじめて見る光景で、そうなってみると自分が子供の頃から見慣れていたこのバラックをあたり前だけれど「そこにあるもの」として今まであたり前に思っていたことがあらためてよくわかったし、またそれが最近は特に意識することもなくほとんど見逃していたバラックの屋根の傾斜や柱の数や窓の大きさなどの細かいディティールをあらためて凝視するきっかけになったりして、そうして目の前にあるむき出しのバラックをまじまじと見つめながら、昔のむき出しになる前のこの建物の下や中や裏や屋根の上で遊んだりしていたことを本当にしばらくぶりに、具体的に思い出したりする。
すぐに昼食。筍ご飯、ふきの焚き物、ウドのきんぴら、豆腐、野菜、吸い物、漬け物。食後にみたらし団子といがまんじゅう。
午後、畑に出て野菜を収穫。キャベツ、レタス、サニーレタス、スティックセニョール、スナップエンドウ、サヤエンドウ、コールラビ、大根、セロリ、若タマネギ、赤カブ、エシャロット。収穫の最中、妻は畑にたくさんいるアマガエルに終始夢中で、野菜のあいだにカエルを見つけては喜びの声をあげ、捕まえては手にのせたりしてずっと遊んでいる。イチゴがなっていたのでひとつ食べて、サクランボがなっていたのでそれも食べる。まだ食べられないけれど桃の木には小さな実がなりはじめていて、下からそれを見ていると近くでおならの音がする。ぶぃ。収穫した野菜の半分をダンボールに詰めてコンビニまで担いでいって大阪の義姉に送る。
帰り道、コンビニで買ったパピコを食べながら家まで戻ると、庭にいた母親が芝生の草取りをしてほしいというので芝生に座って草を取る。しばらくすると今度は父親が市内まで五家寳を買いに行くのについてきてほしいと言うので自分だけ抜けてその買いものについて行く。あたりが暗くなりはじめた頃、家に戻ると暗い庭に妻がひとりで座り込み、まだ草取りを続けている。
夕食は、カジキマグロの煮付け、茹で野菜、蓮のきんぴら、レタスの胡麻和え、スイカ、トマト、ご飯。食後にさっき買ってきた五家寳。
夜、駅まで車で送ってもらって、電車に乗って帰路につく。今日も野菜をはじめとして、たくさんの食料を持ち帰る。