近くにあった手本

アオイ科 一日かけて酔っぱらう

午前中、自転車につけるドリンクホルダーが欲しいらしい父親に誘われて車でホームセンターに行く。ベーシックなホルダーを選びつつ、スタンドや泥よけも欲しいらしい父親を適当にすかして帰宅。ホルダーを取り付けながらこの前説明したはずのサイクルコンピュータの使い方をもう一度教える。
庭や畑の前のいたるところに咲いている名前も知らないいろいろな花を眺めながら、しばらくふらふら歩いてまわる。かろうじて木槿の花は知っていたのだけれど、よく見かける花びらの中央に朱色がさしている花よりもその近くにあって真っ白な花びらの木槿のほうが好みだと思った。外のお勝手と呼んでいる釜戸がありポンプ井戸がかつてあり洗濯機がある建物の隣に大きな酔芙蓉の木があって、大きな白い花を咲かせながら、ところどころに昨日咲いてもうすっかり萎んでしまった紅色の花をまだつけている。そういえば昨日家に来た叔母らが口々にその美しさをほめていた。小さい株なら今住んでいる家の居間から見えるところに植えるのもいいかもしれないと思うけれど、居間から一日この酔芙蓉の花の色の変化を眺めて過ごせるようにするためにはその前にやらなければならないことがたくさんある。
午後、昨日来られなかった叔母が来て5人で昼食。今日もたくさん食べるだけ食べて結局夕方まで。駅まで車で送ってもらって電車で東京を経て神奈川へ帰る。
夜、帰宅。居間にいると部屋の隅っこを小さなヤモリがペタペタと走り抜けていく。