ひさしぶりで泥酔す

夕方、ダッシュでバス停へ向かい100円バスに乗る。駅前のパン屋で買ったパンを駅のホームのベンチで食べてから、電車に乗って新宿へ。
東口の集合場所に8人が集まって歌舞伎町の沖縄料理屋へ移動して宴会。自分も含めて7人はずいぶん前に同じ喫茶店で働いていた元同僚で、残りの1人はその中の男子のお嫁ちゃん。3日前に入籍をし、年末からはフィリピンに5年の予定で赴任するという彼とそのお嫁ちゃんの二重の門出を祝う会。みんなで働いていた喫茶店が開店したのがちょうど1997年の11月だったから、彼らと知り合ってからもちょうど10年ということになるのだけれど、その間、毎週のように会って遊んでもらっていた時期があったり、半年かあるいは一年に一度くらいしか会わない時期があったりしつつも、こういう感じで関係が続いているのは非常に有難いことだと思う。お嫁ちゃんも見ず知らずのしっかりしない年上たちに囲まれながらも楽しげに話をしていたのでよかった。来年の3月にあるというふたりの結婚式の二次会にはもっとたくさんの喫茶店仲間があつまるだろうから、そこでまたひさしぶりに会う人もいるだろうし、いろいろな話が聞けそうで、それもまたうれしい。
宴会の終盤にふたりのお祝いにシャンパンタワーというやつをやったのだけれど、それを見た他のお客さんが名前も顔も明かさずにお祝いの泡盛ボトルを置いていってくれたのに一同で感動。いただいたボトルを誠意を持って空けるべくピッチを上げてグラスを口に運ぶ。
お酒を飲んで笑っていたら時間のことをすっかり忘れてしまっていて結局終電を逃す。宴会をお開きにして駅に向かって歩いていると体がグラグラ揺れてまっすぐ歩くのが難しい。同じ方向に帰る女の子たちと一緒に途中まで帰ることにして、新郎新婦をのふたりを見送ってから急いで歩いて急行に乗る。まだ時間に余裕のあった男二人はいつの間にかはぐれていて乗ってこない。
友達が途中で一人降り、二人降り、ひとりになって座席に座っていたら結局終点まで寝てしまう。駅員に起こされて電車を降りてから、ぐらんぐらんに揺れる身体を懸命に動かして改札の外のタクシー乗り場に向かう。揺れる世界は靄がかかったようにぼやけていて、気持ちが悪いうえにとにかく眠い。運転手に行き先を伝えた次の瞬間にはもう家のごく近くまでたどり着いていた。
深夜すぎに帰宅。庭の水道でひと休みしてから玄関を開け、妻にいろいろ世話してもらってそのまま就寝。ひさしぶりに酔った。