アマゾン

前に友達と下北沢の喫茶店でお喋りをしている時にやらされた心理テストみたいなもので、名詞かあるいは形容詞だったか、思いつく言葉をはじめにいくつも挙げておいてから、それらを順番にふたつずつ組み合わせてそこから連想する言葉をまた挙げて、という具合につづけていって、最終的にたどり着いたひとつの言葉というのが実は今自分が心の奥底で一番関心のあることなんですよ、というものがあったのだけれど、その時友達に導かれながら自分が辿り着いたのは「アマゾン」で、そのあまりの唐突さに自分で驚いてしまって家に帰ってからネットでアマゾン川のことを少し調べた記憶があるのだけれど、昼間に妻から「アマゾンが来た」というメイルをもらった時に、そのアマゾンが南米を流れる大きな河でも野性的な仮面ライダーでもないamazon.co.jpであることを今ではごく自然に理解することが出来るくらいに自分もアマゾンのサービスを利用するようになっていて、心理テストのことを思い出したのは夜になって帰宅してからのこと。
それで昼間に届いていたアマゾンというのは、お祝いに知り合いの方が送ってくれた、赤ん坊の成長の様子を書き込んでいくことで完成していく本と小さな玩具とメッセージカードが入った小包で、居間で寝ていた赤ん坊を抱きかかえて「よかったねえ」と話しかけたら「ぶう」とおならで返事をされた。この方に限らずこの一ヶ月の間にいろいろな方からお祝いの手紙や電話やメイルや贈りものをいただいた。本当に有難いことである。
夜中、家の外は台風の接近でどんどん雨が激しくなるけれど明日が休みであるのでたいして気にならないというか、むしろ少しワクワクするという不謹慎。