お宮参り

祖父と孫娘

朝、妻の「助けてください」の声で目を覚まして、隣をみるとシャツからスボンまで茶色いウンコにまみれた妻とその膝元でご満悦の表情で寝転がっている赤ん坊がいる。妻は朝から服を全部着替えて洗濯をして、赤ん坊はお風呂場に連れて行って全身をシャワーで洗い流す。おむつ替えの瞬間を狙っておしっこを飛ばすことはこれまで何度もあったけれど、この赤ん坊はついに新しい武器を手に入れてしまったらしい。恐ろしい。
朝食後、JRの駅まで義母を車で迎えに行ってきてから、スーツに着替えて妻と赤ん坊と義母と自分で父親の車に乗り込んで、近所にある諏訪様(神社)まで乗せて行ってもらって誰もいない神社に妻と赤ん坊とお参りをする。
無事お参りを済ませたあと一旦家に帰ってきて、玄関の前で6人での集合写真を撮ってから再び車で外出して市内の写真館へ赤ん坊の写真を撮ってもらいに行くのだけれど、写真を撮ってもらい始めた途端に赤ん坊は居眠りをはじめてしまって何をやっても目を覚まさないので一同呆れつつ笑う。撮ってくれている写真屋の親子もプロであって、寝ている赤ん坊の写真を撮ってお金をもらうのは忍びないらしく、一旦家に帰ってまたいい頃に撮りにくることを勧めてくれたので、好意に甘えてそうすることにして撮影を途中の状態であきらめて車に乗って家に帰る。
帰宅して昼食。寿司とお吸い物とぼたもちと煮物と漬け物と果物。帰宅の途中で目が覚めて居間で座布団に寝転がっている赤ん坊はなぜか今更ごきげんのようで、きゃあきゃあ言いながら手足をバタバタさせて笑っているのでまた一同呆れつつ笑う。
食後に再び写真屋へ。残っていた一カットの撮影がはじまった途端に赤ん坊はまた寝はじめてしまって、少しすると完全に熟睡してしまってもう起きないのでまたまた一同で呆れつつ笑う。サービスでデジカメで撮ってくれた最後の集合写真はかろうじて目が開いているかいないかの微妙な表情の1枚に仕上がった。手間をかけてしまった写真屋にお礼を行って帰宅。
帰宅しておやつ、というか二度目の昼食。出前をとった松の木のうどんを一人前しっかり食べてすっかり満腹。
夕方、冷蔵庫の中の惣菜や赤飯やいがまんじゅうやぼたもちや漬け物や外に置いてあるじゃがいもや玉ねぎをトランクに積み込んで挨拶して出発。途中の駅で義母と別れて高速に乗って家に帰る。