続々順調

梅仕込み3点その後の後

仕込みの後一週間くらいたった頃にはすっかり液体化していた梅シロップだけれども、瓶の底に沈殿した砂糖の固まりが気になって、先週末くらいに瓶をゆっくり大きく揺らして中身をよーく混ぜてみたりした。その後もたまに揺らしていたら砂糖の沈殿はほとんど見られなくなって、かわりに液体の表面にアワアワが浮かんできた。よく見ると梅の実からとても小さな気泡が生まれていて、それがすこしずつ上に昇っていっている。液体の上に溜まった泡の層は多い時には1センチくらいあったりしてビールみたい。これがいわゆる「発酵」という状態らしい。
以来、気がついたら蓋を開けてガスを抜いてあげるようにしているのだけれど、そのたびにこの梅の瓶は「プスゥ〜」と音を出す。発酵によって生まれたガスが密閉された空間から外に出て行くことで音が出るのだから、これはまったくもって「屁」であって、ときに「プシュッ」だったり「プッスゥ〜」だったり「スゥ〜」だったりするそのすかした放屁音を手動で聞いては「よし」とか心の中でつぶやいたりする。瓶の蓋を閉めたあとに残るのは妙な満足感ととても甘い屁の匂い。梅シロッ屁。