自転車で帰る

原宿を後にして再び自転車。表参道のイチョウもほとんど落葉。交通量の多い街中の落ち葉は車にひかれて細かくなって、風に吹かれてクルクルとよく舞う。そして停車中の車の横によく積もる。車の横の落ち葉の積もり具合でどれくらいそこに停車しているかがわかる。落ち葉がパーキングメーターの替わりになる…、かもしれないが、たぶんならない。
いったん渋谷まで戻ってから旧山手通りを通って代官山へ向かう。代官山のとあるギャラリー。知り合いの友だちという人の展示をひやかす。壁に掛かったたくさんの写真を前にしながら頭に浮かんでくるのは、先日横浜トリエンナーレの会場で見てギュッとなったとある写真のことばかり。何が違うのだろう。そういうことを考えていたら感想がやたら後ろ向きになってしまった。失礼。
帰り道、たまたま通りかかった小さな公園に寄ってみたところ、なんともいい眺めで気持ちがいい。遠くに富士山も見える。ベンチに座ってしばらく休んでいると、そのうち大きなリュックを背負った「歩く会」みたいなひとたちが公園に入ってきて、その数がどんどん増えていく。しまいには小さな公園全体が「歩く会」でいっぱいなってしまった。みな口々に「富士山」「富士山」と言う。
小さな公園を出発。せっかくなので代々木公園まで行って背中にしょってきたスズキと公園で遊んでから帰ろうかとも思ったが、干してきた洗濯物が強い風で飛ばされてやしないかが心配で、結局部屋に戻ることにする。結局まだ一度もスズキと外で遊んだことはない。
部屋に戻ると干していたTシャツが2枚、風に飛ばされてベランダに落ちていた。