お正月イブ

朝、お粥と漬物。午前中は縁側のイスで日なたぼっこをしながらずっと居眠り。
昼、すいとんと漬物。すいとんを見て、父親は「ご飯が食いたい」と言ったが、自分にはうれしい。すいとんは自分が小さかった頃、祖父がつくってくれた思い出があるためだけれど、かつて、白米のかわりとしてそういうものを食べさせられていた(と思われる)親にしてみれば、思い出す記憶もまた違うのだろう。おいしいからいいじゃん。
午後から庭の作業の手伝い。父親が操るチェーンソウがうなりをあげて切り落とす枝を次々拾うという作業。父親は脚立に片足を残し、もう片方の足を幹にかけ、なかなかアクロバチックなポーズ。今ここから落ちて、打ちどころが悪ければ大変なことになるかもしれない。そうなれば兄と真面目に話をせねばなるまい、などと無駄なことを考えながら枝を拾う。結局最後に親は枝だけではもの足りなかったようで、上のほうの幹を真横にすっぱりと切り落とした。ドスッと落ちた木の幹を運ぼうとすると、思いの外重くて驚いた。
夕方、日が暮れる前に近所の墓場へ。正月明けてから墓参りに来られないためフライングで墓参り。ついでに鐘もついてみた。
夜、そばとしるこ。父親が食べていたそばをバカにしたら、母親が怒った。文句を言わず食べればいいものを、父親はたまに本当に余計なことを言う。
夜中にみそかっぱらい。年が明けたのを確認したら急に眠くなってきて、早々に布団に潜り込んだら、結局そのまま寝てしまう。今年はひさしぶりに親より先に寝た。
「年をまたぐ」というイベントに対する態度が年を追うごとに淡泊になっていく。