饅頭大作戦

朝、大量の肉まんとあんまんを持って外出。空港へ。
今回は「華正樓のまんじゅうを買ってくるように」との指令を受けていたのだけれど、調べたところそのまんじゅうが新宿の高島屋でも手に入れられることがわかり昨日のうちに買っておいた。おかげで今朝は、横浜高島屋の開店と同時に地下食品売り場へ走り込み、血走った目で大量のまんじゅうを注文し、会計を済ませると同時に駅へ向かって走り出す、というひとりバーゲンごっこをしないで済んだ。パンをかじりながら歩く余裕もあった。
昼前の便で鹿児島へ。昼過ぎに鹿児島着。空港に着くとなぜかお迎えが来ている。雨の降る中、車に乗せてもらって病院へ。
川に面して建つ今度の病院は、なかなかキレイでなにより広い。隣を流れる川はほんの少し向こうで海に流れ込んでいて、病室の大きな窓からは目の前にある芝生の庭の向こうに桜島が見えるという。いいところでよかった。天気のいい日には桜島の右手に遠く開聞岳が見えるという。今日は雨のせいで桜島なんて見えないし、開聞岳なんてなおさらまったく見えないけれど、見えるというならそれで満足。持ってきたまんじゅうを人に配る。
病室ではずっとお喋りをしたり聞いたり、お弁当を食べたり、お茶を飲んだり、お菓子を食べたり、またお茶を飲んだりしているだけで、特に役に立つことはしていないのだけれど、そういう過ごし方は得意だから本当に何もせずにいつの間にか夕方をむかえる。
夕方、車に乗せてもらい家へ。持ってきた肉まんを蒸して夕飯。「酒だ、酒を飲もう」などと言っていた人たちがまんじゅうを食べ終わるとこたつのまわりにパタパタと倒れていく。仕方ないのでひとりでテレビを見て過ごす。夜遅く、倒れていた人たちがムクムクと起き上がり、あんまんを蒸して来るので僕も食べる。
風呂に入って夜中に就寝。やはり肉まんのまんが一番おいしい。