書道教室

朝、起きてパン食。車で迎えにきてもらって、病院へ。
病室はフラワーギフトの豪華なものから誰かが切って持ってきたものまで、いろいろな花でいっぱい。「野バラ」と誰かが言っていたバラの原種の白くて小さい花がいい匂い。誰かが切ってきた桐の薄い紫色のぼんやりした花はむせるような匂いで、近くにいるとむずむずしてくる。
少しして、家から持ってきた道具をテーブルにひろげて書道の時間がはじまる。書いてもらった字でのれんを作るらしい。巡回にきた看護婦さんが「あら」と言う。出来上がった何枚かの字を見て「上手」「達筆」などと絶賛しながら「ちょっと休みますか?」と心配しているのを無視して、またその後も続けて何枚か書いてもらう。
その後は暇な自分も勧められて書いてみたものの、筆を持つと手がぶるぶると震えて落ち着かない。ようやく書いた一枚は最後の文字だけがとてもちいちゃい。毎日見るし、たまに書く、そんな身近文字ですら、こうも思い通りに書けないものかと驚くとともにそれが面白い。自分もいつか書道を始めたい。
午後、ご挨拶して病院を出る。行きつけの食堂でご飯を食べようということで、病院から駅前まで歩くものの辿り着いた食堂は休業。仕方がないのでまた病院まで戻り、売店の横の病院の食堂でご飯を食べる。さっき挨拶して出たくせに、また戻ってもう一度挨拶してから、車に乗せてもらい空港へ向かう。
夕方、東京着。部屋に戻ってから片づけをしようと思ったものの、結局なにもせずにそのまま就寝。