毛虫をひたすら退治する

休日。昼前、一緒に家を出て駅前まで。途中にあるというよさげな屋根を見るため遠回りして駅へ向かう。この頃はなんとなくずっと「いい屋根がないか」と近所を歩くたびにいろいろ見ているのだけれど、なかなか「これは」という屋根に巡り会えないでいる。遠回りして見に行った屋根もすこし大げさな感じがして、理想の屋根には今ひとつという感じ。
駅前で別れて米屋にいって米を買う。ひとめぼれ3キロを八分づきにしてもらい、脱穀した後のぬかももらって来るように言われていたので「ぬかもください」ときちんと言う。お使いの役目はきちんと果たせたと思った矢先「ポイントカードはありますか?」と予想外のことを店の人が聞いてくる。「判らないのでいりません」と言って米とぬかを持って店を出る。
家に戻る途中のホームセンターで噴霧器を物色し、結局一番安いものを選んで持ち帰る。帰り道に太田屋でメンチカツとハムフライをひとつずつ。
昼、買ってきた揚げ物を食べてから外に出て、噴霧器に水と薬を入れてから、それをツバキの木に噴霧する。
先週末に草取りをした際、いつの間にか左腕全体に数十カ所におよぶ虫さされが出来ており、それから一週間、夕方から夜にかけてをピークに毎日かゆくてたまらなかったのだけれど、調べてみるとどうやらツバキの木につくチャドクガのせいだったらしく、見ればツバキの枝や葉のいたるところに2センチほどの小さな毛虫がびっしり並んでウヨウヨしていて、そのびっしり具合が気持ち悪くて仕方がない。それが今週の中頃の話。
チャドクガに悪気はないのだろうけれど、そこにいられるのはどうにもこちらの具合が悪いので、申し訳ないけれど殺虫させてもらうことにして、買ってきた薬品を噴霧する。はじめはおそるおそるやっていたものの、そのうちこちらも気分がのってきて、「ここにもいたか」とか「もっとだ」とか心の中でつぶやきながら、とにかくひたすらに噴霧し続けて殺生を重ねる。無差別と言えば無差別、虫にしてみたらひどい話ではある。
夕方、ツバキの木のそばに行くとなぜかポロポロと音がしていて、見るとチャドクガの毛虫が葉っぱにあたりながら落ちている。地面には無数の毛虫、満足して外出。下北沢へ。
駅前の商店街で沖縄そばを食べて部屋へ。いよいよ荷物をまとめなければならないのだけれど、テレビを見ながらぼんやり作業をしていたら、いつの間にか深夜。残りの作業を明日の午前中にまわすことにして就寝。