再びジャングルと化した庭を刈る

午前中、妻を見送ってから家事。掃除機、洗濯機、ときどき扇風機。いい加減にやってもそれなりに汗が流れる。家事というサウナ。もしくは家事という有酸素運動
家の中に飽きてしまい、そういえば庭に米粒を置いておく「鳥餌あそび」を最近していなかったなと思い出して居間から庭を見てみたら、しばらく放置していた庭がそれなりにひどい有様になってしまっていることに改めて気づいてびっくりする。一度はある程度すっきりしていたはずの庭の地面が緑色に覆われてはじめて「これはまたなんとかしなければ…」と思っていたのは暑い盛りの話。先週くらいに妻が果敢にも草取りを試みたらしいのだけれど「庭までたどり着かなかった」という言葉の通り、入り口から玄関までの通り道はずいぶんましになったものの、庭一面を覆ったままの雑草は見たところまだまだ茂る気マンマンといった風情で、いよいよ本当に取り返しがつかなくなる前にようやくこれをやっつける決心がついて、昼過ぎからひとり庭に出て草取りを始める。
終止中腰となる草取りの姿勢は相撲や剣道の蹲踞(そんきょ)になんとなくどこか似ていて、しばらく草取りを続けると普段使わないふくらはぎや太ももや足の裏の筋肉がピクピクしてくるのだけれど、そんな姿勢を保ちながらも相対しているのはただ茂ってばかりいる雑草で、そこに礼儀があるわけでもなく、あるのは「こんちくしょう、こんちくしょう」と草を刈るやさぐれた気持ちだけ。
夕方近く、緑色に覆われていた地面の土がある程度見えるようになってきたところで自主的に作業を切り上げて、シャワーをあびて、近所の食堂にラーメンと餃子を食べに出かける。そこでビールでも飲んだらうまかったろうに、ビールのことはすっかり忘れて、辛いラーメンと野菜だけの餃子を食べて、満腹で家に帰る。