鹿児島ツアーその2

朝、寝る前はきちんと着られていたはずの浴衣が腰に巻いた帯を残してそのほか全部が背中のほうまで全開に開いている。起床。風呂。
朝もみんなで我々の部屋に集まって朝食。今日はよく食べる義兄がいないせいでおかわりをするだけで目立ってしまう。
伯父たちが宿まで迎えに来てくれてチェックアウト。霧島神宮に参拝。ちょうど雨が上がって参道のまわりを囲む木々の緑が一層鮮やかで清々しい。その後霧島をあとにして国分から垂水方面に鹿児島湾をぐるっとまわって桜島に入る。黒神という地域の埋没した鳥居を見てから桜島の溶岩地帯を通って南回りで島を半周。姶良あるいは鹿児島市内から見ていた桜島とはまた違う桜島の風景。車で道を走っていると道路沿いのところどころに山頂を背にして避難壕がつくられており、ここが未だ活動中の山の上であることに改めて気づかされる。フェリー乗り場から車ごと船に乗り込むと、まもなく船が出発。海を渡って鹿児島市内へと向かう。
昼、磯庭園で昼食。レストランの大きな窓の向こうに見える磯庭園の芝生は昼からの晴天の陽射しのおかげで緑色が一層鮮やかで、その向こうには鹿児島湾の海があり、そのまた向こうにはついさっきまで自分たちがいた桜島が大きく見える。ほんのこて贅沢な眺め。
食後に庭園の中を歩いているとどこからか甘い香りが漂ってくるので匂いを頼りに歩いていって、小さな社の隣に咲いているオガタマをみつける。オガタマの木は朝歩いた霧島神宮にもあったけれど、霧島神宮のオガタマは山の上で気温が低いからなのかまだ花を咲かせていなかった。一方磯庭園のオガタマは非常に地味な花をたくさん咲かせながらバナナの香りをあたり一面に漂わせている。