ストロー問題

朝、起床。妻を見送って二度寝。昼過ぎまでひたすら眠る。
昼過ぎ、起床。ヨーグルトを食べてから家中にゴキブリ退治薬をセットして外出。歩いて駅前の投票所へ向かう。投票を済ませてから農協で米を買い、八分についてもらった米をさげてデニーズに入る。いつもの担々麺のあと飲み放題のアイスコーヒーをおかわりしたときに店員が一緒に新しいストローを持ってきたのだけれど、頼んだものは同じアイスコーヒーだったので「ストローはこれでいいです」と言って飲み干したグラスにさしてあったストローをとって、新しいアイスコーヒーの入ったグラスにいれて書写をはじめる。
相変わらず書く速度は読む速度の10倍以上かかるけれど、書きつまずく回数というか感覚は最初に比べれば格段に減った。だからどうということでもないのかもしれないけれど、そういう実感があることは素直に面白い。
一時間ほど書写を続けてからアイスコーヒーをもう一度おかわりしたのだけれど、新しいアイスコーヒーを持ってきたのは先ほどと同じ店員で、彼の顔を見た瞬間ストローのことを思い出した。
テーブルに新しいアイスコーヒーのグラスを置いたあと、彼の動きがほんの一瞬止まったのを見てそれでわかった。彼は新しいストローは持ってきておらず、僕はすぐに空になっていた隣のグラスから自分の使ったストローを抜いて新しいグラスにまたさした。店員と客とが言葉を交わすことなくお互いの立場からこの問題(ストロー問題)を考えられていたことが、だからどうということでもないのかもしれないけれど、なんとなくうれしい。
夜、仕事を終えた妻がやってきて、30分ほどお互いの用事を済ませてから店を出る。ぽつりぽつり降り始めた雨が50メートル歩いたところでどしゃ降りになったので、肉屋の軒下で少し雨宿りをしてみたものの、いっこうに降りやむ気配もないので二人でびしょ濡れになりながら家に帰る。帰宅後、雨はさらに強く雷もなり始める。そのうち近所に落雷、大きな音とともに家中の電気が消える。停電はすぐに復旧したものの、雷のショックでモデムがいかれてしまったようでインターネットがつながらない。