虫さされの日曜日

早朝、5時過ぎにもなれば、あたりはもうすっかり明るくてでも気温はそれほどあがっていないようで今であればこのまま庭に出てまた茂りきった庭の雑草をもう一度駆除するのもあまり苦にはならないだろうなと思いつつ、眠いので2階にあがって就寝。
朝、起床して妻を見送ろうと思いながらも二度寝してしまい、いつの間にか一人になっている。玄関の戸を叩く音で目が覚めて起床。実家から宅急便で梨が届く。
昼過ぎ、外出してとなりの駅まで。本屋で時間を少しつぶしてから時間になったので床屋で髪を切ってもらう。いつもと同じ店の人に髪を切ってもらっているあいだ、いつにも増して会話が少ないのは自分が目をつぶってなにも喋らないからで、そういう空気を察してなのか店の人もいつも以上になにも話しかけてこない。そのせいでは無いと思うのだけれど、最初に「このあいだくらいで」と言った僕の注文にも関わらず鏡に映る自分の頭の仕上がり具合は前回に比べて若干のアレンジがなされていて、具体的には前髪が横にまっすぐそろってなんだか可愛らしい感じの仕上がりになっている。それが嫌だとかそういうのでは全然なくて「いかがでしょうか」という店員の鏡越しの問いかけに対しては二つ返事で「大丈夫です」と答えるのだけれど、気になるのはそれが意図的なものなのか偶然なのかということで、もし意図的なものではないものだとしたらそうなってしまった原因についていろいろな可能性が生じてくることがひとりで面白い。
夕方、帰り道にバスを途中下車して今日も近所のデニーズへ。食事を済ませてコーヒーをおかわりして、書写をはじめる。一時間くらいでひと休みして、またコーヒーをおかわり。今日はなんだかスムーズに進む。写している文章のリズムに自分の体が慣れてきたからなのか、あるいは僕の集中力がものすごいのか、つっかえることなくどんどんノートに書き写すことが出来てだいぶ進んだなと思いながら、ところでそれはいいことなのかしらとふと考える。つっかえつっかえしながらのほうが書き写している対象に対して「なぜ」とか「どこが」とかそういうことをいちいち考えながら向き合うから、気がつくことも多かったような気がする。しかしながら文章のリズムを掴みつつある、なにかのシステムに自分の身体が参加しつつあるという状態はそれはそれで悪くはないと思えたりして、結局判断を保留にする。
夜、妻の帰りに合わせて帰宅。買ってきたかゆみ止めの薬を体中に塗る。