好みの違い

帰り道、傘をさしていても雨粒が横から吹いてくる。駅前で妻と合流してタクシーで帰宅。雨に濡れるのは大嫌いだけれど家の中から見るどしゃ降りは好きというか大好き。
深夜、二階の畳の部屋で電気を消して布団に入りながら窓の外の木蓮の枝葉が大きく揺れながら時々網戸にぶつかるのを眺める。窓から見える道路を通る車も普段に比べて全然少なくて、相変わらず雨は激しく降り続いているけれど、それ以外は意外とひっそりとしていて、ぶわっっという風の音ばかりが目立って聞こえてくる。
深夜過ぎ、妻が二階に上がってきたものの、窓の外から聞こえる雨と風の音が怖くて眠れないらしく「ちょっと酔ってくる」と言ってお酒を飲みにまた下に降りてしまう。