連休、特に変化なし

昨日の夜に風呂場で保護した瀕死のヤモリはかろうじて息をしているという感じで、お腹のあたりを小さく膨らんだり縮んだりさせながら玄関の棚の上に置いて庭の土を敷いたプラスチックトレイの上でじっとうずくまっている。見ているあいだは全然動かなくて、時間をあけてたまに見るとさっきとは違う体勢になっているけれど、じっと見ているあいだはやっぱり動かない。エサになるような小さな虫も飼っていないので食べさせられるものもなく、そもそもヤモリ自身になにかを食べられるような体力が残っているのかもわからないような状態であるから、できることはなにもなくてただただ見ている。
午前中、起床。仕事に出掛ける妻を見送ってから居間でテレビを見て過ごす。昼過ぎに2階に上がって布団の上で本を読んでいたらいつのまにか寝てしまう。仕事場の人たちは三連休だからといっていろいろなところに出掛ける予定を教えてくれたりしたけれど自分にそういう予定が全然ないのは環境の問題というより自分自身の問題なのだろう。でもだからといって行ってみたいと心の底から思うようなところも浮かんでこないので、基本的にこの連休も家にいる。
夕方、起床。一日なにも食べずに寝てしまっていたので空腹で気持ちが悪い。夕食用に米を洗ってタイマー炊飯をセットしてから外出。ちょうど夕食の時間で近所のファミレスは満席。しかたがないのでモスに行って軽めの食事をとってから書写。単純な作業ほど続けているとだんだん面白くなってくる。子供の頃、風呂場で湯船につかりながら首を左右に振り続けるのが面白くてやり始めるとだんだんやめ時がわからなくなってきて結局首が疲れるまで続けてしまうというのがあったけれど、今感じている面白さはそういう単純な行為自体の面白さとはまた少し違う、その行為の中にある細部の発見であったり、ゆっくりとした身体の動きを通してなにかを考えることの面白さだったりすると思っていて、今日は日本語(特にひらがな)を縦書きで書いていくことがなんだかとても気持ちよく、日本語の文字が縦書き文字であることを改めて身体で実感する。中でも今日のお気に入りは「花」という漢字と「か」というひらがなで、その二つは書いている最中も書き終わった後に見るのも、なんともいえず気持ちがいい。
夜中前、帰宅。納豆を買って帰ってくるはずだった妻が職場の同僚の年頃の女子をお持ち帰りして帰宅。夜中過ぎから宴会。自分も少しだけビールを飲んで3時過ぎに先に就寝。