リラックスが過ぎる

昼前、起床。布団と洗濯物を干してから、3人でサラダとトーストとヨーグルトの昼食。午後は居間で妻らがおしゃべりしている横で本を読んだりルービックキューブで遊んだり昼寝をしたりする。人の話し声が聞こえる中でまどろんでいるのはとても気持ちがよかったけれど、お客さんの横で居眠りするのは後から考えたら失礼だったかもしれない。不快に思われていませんように。
夕方前からひとりで庭に出て草取り。夏の間の猛暑に怠けて庭の世話を一切放棄していたものだから庭の眺めはすっかり空き家の風情。玄関までの通路の草をはじから引っこ抜き、通路の反対側に手をつけはじめたところで、この頃ずっと気になっていた紫陽花が枝葉を不格好に茂らせているのを見かけてその剪定をはじめる。剪定するにはもう遅すぎるのでおそらく来年この庭で紫陽花の花は見られないかもしれないけれど、これをこのままぶざまに茂らせておくよりはマシと自分を納得させてどんどん切る。
塀の外で作業をしているところに隣の家のおばあちゃんがやって来て「庭の百日紅の枝がほしかったのだけれどあんたがなかなか居ないから言えなかった。今度息子に頼んで勝手に切って持っていってもいいか」と言うので「何でも好きに切って持っていってかまわない」と言いながら先のほうに花のついた百日紅の枝を切り落としてそれを差し上げる。夏のあいだじゅうずっとピンクの花を咲かせていた百日紅ももう終わりかけで鮮やかな色もだいぶくすんでしまっていたけれど、おばあちゃんは「これを刺しとくとずうっときれい」と言ってよろこんでくれているようなのでよかった。朝家を出たきり夜中近くに帰ってくる自分よりも、そうやって手の届かない花を「ほしいなあ」と思いながら遠くに愛でている人がいたのであれば、その人のところで一日中咲いていた方が花も嬉しいだろうから、次になにかが咲いたら今度はこちらから持っていってやるのもいいかもしれない。
夕方、外出。お客さんを見送りついでにスーパーで買い物。帰宅後、暗くなるまで草取り。
夜、ヤモリの死骸を玄関の前のドウダンツツジの木の根元に穴を掘って埋めて、妻と二人で手をあわせる。夕食にオムライスとサラダとヨーグルト。オムライスは卵に油を入れたらキッチン南海のオムライスのようにプルプルした玉子焼きが出来たのでうれしい。サラダにかけたドレッシングにフランボワーズのお酢を使ったら酸味が少なく甘みがあっておいしい。