高速は速い

玄関前の梅

朝、仕度をして9時前に車に乗り込み妻と外出。東名、首都高、東北道と高速道路を乗り継いで埼玉の実家に向かう。東名と東北道はほぼまっすぐだったからよかったけれど、首都高のくねくね具合と両側に迫る高い壁と右だったり左だったりする複雑な分岐とそういう過酷な環境の中をビュンビュン飛ばしていく並走車たちはもう恐怖でしかなくて、ハンドルを握る手に自然と力が入り汗ばんでくる。インターチェンジで降りてから実家に向かう道のりに前にはなかった新しいバイパスが出来ていたので驚きながら、その道を通って実家に帰る。11時前に実家に到着。
家にいたのは母親だけで、どこかに出掛けてしまっている父親が戻るまでのあいだに正月に出来なかった墓参りをしに寺までゆっくり歩いて行って、墓から戻ると父親も家に帰ってきていて4人で昼食。昼食に母親が赤飯を炊いてくれていた。赤飯、煮しめ、ポテトサラダ、ハスのきんぴら。ご飯を食べたら猛烈に眠くなってきて妻と親とが話しているのを半目で聞きながら椅子に座ったままひとりだけウトウトしていて、昼食が解散になったとたんにこたつに移動してすぐに熟睡。気がつくともうすっかり夕方で、こたつの上で父親と妻が昔の写真(ポジ)を並べて見ていて、そのうち父親が押し入れからオートキャビンを持ち出してきて、ガチャンガチャンとひとつずつを拡大しながら自分や兄の子供の頃の写真を次々に見る。
夕食を食べてから車に乗り込むと、トランクには自分が寝ている間に妻が穫ってきたらしい野菜がたくさん積んであり、後部座席には米から残りものの料理から鉢植えの花までなんでもかんでも積んである。挨拶をして出発。帰り道は途中休憩なしで実家から家までちょうど2時間で帰る。過去最高のタイムで帰宅できたものの、道中緊張しっぱなしだったせいかなんだかぐったりしてしまう。「高速は速い」という抜け殻感想をひさしぶりに思い出しながら、早めに就寝。