帰省プラスワン

牡丹科 中国の国花

朝、いつの間にか庭のボタンが大きな花をいっぱいに咲かせている。近所のセルフのガソリンスタンドに行ってレギュラーを満タンまで入れてから家に戻って、出てきた妻を助手席に乗せて9時に出発。横浜町田インターチェンジから高速にのって東京まで行って、砧公園のところで高速を降りてから246号線と茶沢通りを通って梅が丘通りに行く。梅が丘通りのシェ・かつ乃でお土産用のロールケーキと太巻きいちごを買ってから、また高速にのるために渋谷へ向かう。梅が丘通りに住んでいた頃には毎日のように乗っていた渋谷行きのバスが通る淡島通りを通れて少しうれしく思いつつ道玄坂上のあたりから首都高に入る。初めて通った前回に比べれば「ややこしい」とか「恐ろしい」がわかっているだけ前よりは楽に首都高を通れた。積極的に利用しようとは思わないけれど。首都高から外環を通って東北道へ。蓮田のサービスエリアから実家に電話をかけて、予定通り昼には到着しますと親に伝えてトイレに入る。加須のインターチェンジで高速を降りてから、電車で来てもらった義母を加須駅で車にのせて3人で実家へ。
居間のこたつに料理を並べて5人で食事。出前の寿司、卵のすまし汁、筍の刺身、筍の煮物、ウドの酢みそ和え、ウドのきんぴら、フキの煮物、生野菜、漬け物。出てくる料理をどんどん食べて、食べて食べて、食卓がだいぶ落ち着いてきた頃に、普段あまり食べられる機会がないからと親にリクエストを出していた松の木のうどんの出前が届く。それにあわせて親がたらの芽と春菊の天ぷらを揚げ始めて、揚げたての天ぷらと共にざるいっぱいのうどんでテーブルの上がまたいっぱいになる。「さすがに食べきれないかもしれない」と思いつつ、太くてぼそぼそしていて噛みごたえがあって粉臭い(でもそれが好き)うどんを天ぷらとともにずるずるずるずる食べていたら気がつくと一人前をきとんと食べきれた。満足。デザートに出てきた手作りの水まんじゅうと杏仁豆腐を食べて、お喋りをしながら2時間以上続いた昼食が終わる。
少し休んだのち、前の畑に出て食料の調達。キャベツ、茎ブロッコリー京菜、エシャロット、セロリ、春タマネギ、タマネギ、ネギ、下仁田ネギをもらうことにして、穫ってきた野菜を新聞紙に包みながら車のトランクに積んで行く。仕事が終わって庭の花木を眺めていると父親の植物講義が始まって、ゆっくりゆっくり歩きながら講義を聞きつつぐるっと庭を見て回る。ひととおり庭を見終わるとあたりはもう暗くなりはじめていて少し肌寒い。家にあがって温かいお茶を飲みながらまたしばし団欒。父親がハードディスクレコーダーの使い方を聞いてきたので、説明書を見ながら調べて要点のみを簡潔に伝える。結局親がやりたかった「HDDからVHSへの録画」というのはもともと出来ないことらしく、いまさらそれがわかった親はすこし残念そうな顔をしていたけれど、買ってから1年以上は経っていると思われるそのレコーダーのHDDには番組が6つぐらいしか録画されていない。
夜7時頃、昼に食べた筍の煮物、ウドのきんぴら、フキの煮物、胡瓜の漬け物(醤油付けとしば漬け)、今日の夕飯にと親が昼間に炊いておいてくれた筍ご飯をタッパーに詰めて、隣の家で作っている胡瓜とトマトと、おみやげに買っておいてくれたらしい五家宝を遠慮なく頂いて、それらをぜんぶ車に積んで、挨拶して出発。再び電車で帰ってもらう義母を加須駅で降ろしてから、高速を乗り継いで9時半頃に帰宅。もらった五家宝を食べて早めに就寝。