高野寛編著『土曜ソリトンサイドBリターンズ』アスペクト

土曜ソリトン サイドBリターンズ
金曜の夜、帰宅後ひさしぶりに銭湯へ。深夜近くの銭湯は結構混む。一見すると日本人らしきおっさんたち数人が、まったくわからない外国語で話している声が銭湯の高い天井によく響く。コーヒー牛乳を飲みながらの帰り道、古本屋で懐かしいタイトルを見つける。もう10年くらい前、僕の頭の中にあったNHKに対する偏見をけっこう大胆に取り払ってくれたのがこの番組で、当時の僕はこの番組を「NHK教育の新しい挑戦」と勝手に評してひとりで応援していた。といいつつ今でも思い出せるのは、オープニングの映像といくつかの回の特定の場面くらいしか思い出せないくせに、番組との出会いに対する感動と言うことでいえば、今でも自分内ランキングのかなりの上位に位置する番組だと今でも思っているのは、過去の記憶を美化してしいがちな僕の心の仕業だろうか。